安土桃山時代、織田信長の一向一揆で石川県松任より出奔した渡邉家。
その初代・彦兵衛氏が「羽後の国 五十目村(現在の秋田県五城目町)」で
酒造りをはじめたのが江戸・元禄元年(1688年)のこと。
以来300有余年にのぼる歴史は
秋田の酒造史の中でも貴重な存在となっております。
創業当時はどぶろく製造が中心で
本格的な清酒製造になったのは江戸末期からといわれています。
大正10年10月に起きた大火事により、町の中心部約300軒が被害を受け
当蔵も上酒蔵と下酒蔵を残し、ほとんどの建物が焼失しました。
その時、昔を物語る貴重な資料も灰となり、文化の損失と惜しまれました。
大火事で難を免れた上酒蔵と下酒蔵は、今もなお当時のまま残っており
平成8年「全国登録有形文化財」に指定されました。